

乳がんにより乳房を失ってしまったときに行われるのが「乳房再建」です。女性にとって、乳房を失うことは、QOLを大きく損ねることになり、自身を失ってしまうこともあります。
通常は手術で失われた乳房を再建しますが、新しい治療法に再生医療の技術を使った乳房再建があります。患者様のおなかや太ももから皮下脂肪を採取して、脂肪組織由来の幹細胞を抽出し、失われた乳房部分に注入する方法です。
傷口は小さく、手術は半日程度で終了します。これまでの治療法では、一次再建と二次再建の二つの工程で手術を行っていたため、時間がかかるというデメリットがありました。再生医療による乳房再建は、短期間で手術を終えることができ、注入した幹細胞が新しく血管を作って、栄養素や酸素が供給されます。これにより、これまでのように見た目を維持しながら乳房本来の機能も維持することが可能です。
治療費について
1回投与 | |
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乳房再建 | 2,200,000円(税込) |
※公的医療保険が適用されない自由診療です。
※術後のリハビリは基本的に当院では行っておらず、必要な場合は都度お見積りいたします。
治療にかかわるリスク・副作用等に関する事項
当院で行っている再生医療は厚生労働省より承認を得た医療機器を使用しています。当院の再生医療は、患者様ご自身の脂肪組織から採取し精製した細胞を、培養の工程を挟まず投与しています。そのため、工程が増えることで発生しやすい感染症や合併症などのリスクを最小限に抑えています。当院ではこれまで、重篤な合併症が発生したという事例はありません。
しかしながら、細胞を採取する際はお腹や太ももの皮下から針を刺し、脂肪細胞を100~400ml程度採取するため、採取後に脂肪採取に伴う患部の発赤や内出血、腫れなどが見られる場合があります。また、麻酔を使用しますので麻酔の合併症が見られる場合があります。もしも脂肪採取後に気になる症状がありましたら、すぐにお知らせください。
安全性に係る事項
当院の再生医療は、国内の承認を得た機器を使用しています。