

脊椎損傷とは、交通事故や運動中の事故などで脊椎の骨折や脱臼が起こるために、脊髄が圧迫されている状態です。脊髄損傷には、脊髄が部分的に損傷している「不全麻痺」と、手足の機能が完全に失われて麻痺している「完全麻痺」があります。
これまで、脊髄損傷になっても傷ついた神経を治す方法はありませんでした。そのため、脊髄損傷になると、社会生活が困難になりQOLも著しく低下してしまっていたのです。現在行われている治療法は、後遺症を軽減したり日常生活をスムーズにしたりするためのリハビリ―テーションが主であるため、失われた機能を取り戻すことは困難と言われています。
そこで、脊髄損傷の新しい治療法として行われているのが再生医療です。患者様ご自身の体内にある骨髄液を採取して、その中にある幹細胞を培養して点滴投与することで、損傷した組織や神経の再生・新生を図り失われた機能を取り戻していきます。
治療費について
1回投与 | |
---|---|
脊髄損傷 | 3,080,000円(税込) |
※公的医療保険が適用されない自由診療です。
※術後のリハビリは基本的に当院では行っておらず、必要な場合は都度お見積りいたします。
治療にかかわるリスク・副作用等に関する事項
当院で行っている再生医療は厚生労働省より承認を得た医療機器を使用しています。当院の再生医療は、患者様ご自身の脂肪組織から採取し精製した細胞を、培養の工程を挟まず投与しています。そのため、工程が増えることで発生しやすい感染症や合併症などのリスクを最小限に抑えています。当院ではこれまで、重篤な合併症が発生したという事例はありません。
しかしながら、細胞を採取する際はお腹や太ももの皮下から針を刺し、脂肪細胞を100~400ml程度採取するため、採取後に脂肪採取に伴う患部の発赤や内出血、腫れなどが見られる場合があります。また、麻酔を使用しますので麻酔の合併症が見られる場合があります。もしも脂肪採取後に気になる症状がありましたら、すぐにお知らせください。
安全性に係る事項
当院の再生医療は、国内の承認を得た機器を使用しています。